十三 おわりに

介護保険制度の発足により「現在の高齢者福祉サービス」が半分以下の水準になるにもかかわらず、強行されている。

それは高齢者医療費削減、低所得者層の福祉医療費転換そして医療福祉分野を市場に解放」という目的を持っているからであろう。

ただちに、医療改革を断行すべきであるが、介護という人質の裏でするのではなく、国民の議論を喚起させながら、国民の視点に立ってすべきである。

医療改革の理念は『負担と給付の公平の実現』と『営利ではなく、奉仕の精神』である。

「カイゴ」として唯一、辞典に存在していた悔悟保険にならないためにも、社会保障としての制度の全面的な改革について国民は論議を深めなければならない。

高齢化社会に適切に対応するために、この保険制度を発展解消し「高齢化社会(者)環境整備保険」に組み込むべきである。すべての要素を環境として捉え、「負担と給付」について「国民の合意」を求めるべきである。